鹽竈神社(しおがまじんじゃ)は、宮城県塩竈市にある神社で、陸奥国の一宮である。全国にある鹽竈神社(塩竈神社、塩釜神社とも表記する)の総本社。


鹽竈神社別宮に塩土老翁神を主祭神として祀り(地図)、左宮に武甕槌神(地図)、右宮に経津主神を祭神として祀っている(地図)。塩土老翁神は海や塩の神格化と考えられる。神武天皇や山幸彦を導いたことから、航海安全・交通安全の神徳を持つものとしても見られる。また安産祈願の神でもある。


明治時代に、式内社の志波彦神社(しわひこじんじゃ)が境内に遷座し、現在は正式名称を志波彦神社鹽竈神社とし一つの法人となっている。
鹽竈神社境内には、国の天然記念物に指定されている鹽竈桜(シオガマザクラ)という貴重な桜の一種があり、毎年メディアに取り上げられるほど有名である。また、日本三大船祭、塩竈みなと祭の際には、鹽竈神社が祭りの出発点となり、志波彦神社鹽竈神社の神輿が塩竈市内を練り歩き、御座船を始め約100隻の船を従えて松島湾を巡幸する。
東北地方で最も多くの初詣客が集まることでも知られる。


松島湾を囲む松島丘陵に深く入り込んだ入り江の1つに、同湾の南西部に位置する千賀ノ浦(現・塩釜港)がある。この千賀ノ浦に東向きに突き出した岬だった一森山(松島丘陵の樹枝状丘陵)の尾根上、標高約50mに鹽竈神社(別宮および左右宮)や志波彦神社などが建ち、南麓の標高10m以下の地に猿田彦神社などが建つ。


一森山の南側はかつての千賀ノ浦の最奥部であったが、現在は東流する祓川となり、その一部が暗渠化されて宮城県道3号塩釜吉岡線が通っている。同県道をはさんで南側には、これも松島丘陵の樹枝状丘陵である江尻山(融ヶ丘)がある。同山の尾根上にはかつて源融の別荘があり、現在は愛宕神社や宮城県塩釜高等学校などがある。また、北麓の標高約2mの地に御釜神社がある。


一森山の東側および江尻山の東側にもかつての千賀ノ浦が入り込んでおり、各々の東側にはこれも松島丘陵の樹枝状丘陵である女郎山(小松崎)および稲荷堂山が岬を突き出していた。現在、女郎山の尾根上には伊勢神明社、稲荷堂山の尾根上には稲荷神社などがある。

これら、松島丘陵の樹枝状丘陵の間にあるV字谷の沈水地形は、現在は埋立地となって市街化している。

なお、千賀ノ浦に香津(国府津)、すなわち、外港を置いていた陸奥国府・多賀城(地図)は、当地の南西の松島丘陵南斜面にある。

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