椿大神社(つばきおおかみやしろ)は、三重県鈴鹿市にある神社。旧社格は県社で、第二次大戦後は別表神社となった。

猿田彦大神を主祭神とし、相殿に瓊瓊杵尊・栲幡千千姫命(瓊瓊杵尊の母神)・行満大明神を祀る。別名を猿田彦大本宮といい、猿田彦大神を祀る神社の総本社とされている。また別宮の椿岸神社では、猿田彦大神の妻神である天之鈿女命を祀る。


社伝によれば、垂仁天皇27年、倭姫命に下った神託により、猿田彦大神の墳墓の近くに「道別大神の社」として社殿が造営されたのを創始とする。書物における初見は、天平20年(748年)6月17日の『大安寺伽藍縁起並流記資材帳』である。『延喜式神名帳』に記載されている「椿大神社」、伊勢国一宮に比定されるが、同市一ノ宮町の都波岐神社が延喜式の椿大神社であるとする説もあり、論争になっている。

中世には、猿田彦大神の末裔の行満大明神を開祖とする修験神道の中心地となった。社伝によれば、行満大明神は修験道の開祖であり、役行者を導いたという。現在の宮司は、行満大明神の末裔であると伝える。

明治4年に郷社、昭和2年に県社に列格した。昭和10年、内務省神社局の調査により、全国約2千社の猿田彦大神を祀る神社の総本社「地祗猿田彦大本宮」に認定された。しかし、全国にある猿田彦大神を祀る神社で椿大神社と実際のつながりのある神社は少数しか存在せず、そのほとんどがその土地に因んだ由緒を持っている。とはいえ「椿大明神」を祭る「椿神社」は全国各地に存在している。

昭和62年(1987年)、アメリカ合衆国カリフォルニア州にアメリカ椿神社(現在はワシントン州に遷座しアメリカ椿大神社と称する)を創建し、神道の普及活動を行っている。

社宝に、吉備真備の奉納と伝えられる獅子頭があり、獅子舞発祥の社とも言われる。



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